蜂の子はアミノ酸やビタミン、ミネラルなどをバランスよく豊富に含んだ健康効果の高い食品です。バランスのよさが栄養素の効率的な働きを生み出しています。今回は、その中でも蜂の子の特徴的なアミノ酸やビタミン、トリプトファンについてご説明します。

若さと丈夫な身体を作るアミノ酸

アミノ酸は、筋肉や内臓、血液、ホルモンなど身体中のすべての細胞や組織を構成するとともにエネルギーや新陳代謝の原動力となる栄養素です。蜂の子にはアミノ酸スコア100点といわれる必須アミノ酸が含まれています。必須アミノ酸は、体内では生成できませんので食品から摂取しなければならない栄養素です。最も含有量の少ないアミノ酸の量に従って作用する性質があり、バランスが重要な栄養素です。蜂の子には必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。体内で合成される非必須アミノ酸も11種類のうち9種類を含んでいます。そのため、身体に十分な栄養を供給し、体力を増強してくれます。また、細胞や組織の生まれ変わりも促進しますので、身体を若々しく保つ効果もあります。

病気に負けない免疫力を作るビタミン

抗酸化力の強いビタミンCをはじめタンパク質や脂質、炭水化物の代謝を促進するビタミン類を豊富に含み、免疫力を高める効果があります。身体のすべての器官が効率よく働くことにより、細菌やウイルスに対する抗体の生成を促進しますので、風邪やインフルエンザ、その他の病気にもかかりにくい免疫力の高い身体作りに効果があります。

精神安定作用が耳鳴りや難聴を改善するトリプトファン

蜂の子に含まれる必須アミノ酸の一種トリプトファンは、疲労やストレスを軽減して精神を安定させる効果があることから、耳鳴りや難聴を改善する効果があります。トリプトファンは脳内で神経伝達物質セロトニンの合成にかかわっています。セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの働きを抑えて疲労やストレスを軽減し、精神を安定させる働きがあります。その精神安定効果は、疲労やストレスを感じたときに増加するコルチゾールの分泌を抑える働きがあります。コルチゾールの受容体が耳の聴覚をつかさどる耳の蝸牛周辺に多く存在することから、血中コルチゾールの低下が耳鳴りや難聴の改善にも効果があるといわれています。

豊富でバランスのいい蜂の子の栄養は効率よく働き、高い健康効果をもたらしてくれます。継続的に摂取することでその効果を発揮してくれます。できるだけ多く普段の食生活に取り入れたい食品です。