蜂の子の生産方法は?
蜂の子の缶詰などの加工品からサプリまで、蜂の子の製品が多く販売されていますが、安定的に供給するためには安定的な生産が必要となります。それは、生産者や蜂の種類、製品などによって生産方法に違いがあります。今回は、蜂の子の生産方法についてご説明します。
サプリの主原料となるミツバチ
サプリを販売する大手の企業にとって原料の安定供給は重要なことです。そのため、飼育しやすいミツバチが多く使われています。自前の養蜂場だけではなく提携の養蜂場を持ち、鮮度を保つために近隣に加工場まで整えています。生きたままの蜂の子を巣箱ごと加工場に運び、蜂の個を取り出すとすぐに冷凍保存します。その後、蜂の子サプリなどの製造工場に運ばれ、製品に加工されます。サプリなどの製品として出荷するためには品質の安定性も重要となりますので、ミツバチを利用することで、最も栄養価の高くなる生後21日目の蜂の子を大量に採取できる管理体制も整えることができます。
地域の特産品スズメバチ
蜂の子の産地では、JAや小規模の販売店などを中心に農家の副業としてスズメバチなどの蜂の子の採取が行われています。生や佃煮、甘露煮などび加工され、郷土の特産品として販売されています。蜂の繁殖の最盛期に蜂追いなどの伝統的な方法では安定した供給はできません。安定した採取量を確保するために、まだ巣が小さい7月頃に巣を採取し、自宅などの巣箱の中で養殖します。採取方法は従来と変わりませんが、巣が小さいため、採りやすさはあります。また、地域によっては地蜂の愛好会や親蜂の養殖などの育成活動も行われており、蜂の子の生育環境の改善も進められています。そして、自宅で養殖された蜂の子は、9月の下旬頃から出荷されます。現状では需要に応えるだけの生産量はありませんので、不足する分は輸入品によりまかなわれています。
蜂の子の生産方法は主にこの二つの方法によります。自然の生き物ですから、需要の増加にすぐ応えることはできません。自然の生育環境の改善が必要です。限られたものですから、大切にいただきたいと思います。