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蜂の子の冷凍保存と使い方

一部の産地では獲れたての蜂の巣と蜂の子や大きな袋の冷凍蜂の子が販売されています。一度では食べきれないような量で販売されていることが多く、保存が重要になります。今回は、蜂の子の冷凍保存と使い方についてご説明します。

小分けにして冷凍保存する

蜂の巣ごと生きた蜂の子を購入する場合も、冷凍の生の蜂の子を購入する場合も、1回の調理で使う量に小分けして冷凍保存します。冷凍蜂の子は500gや1㎏単位で販売されていることが多く、調理のたびに解凍を繰り返すと、新鮮さを失うだけではなく傷むリスクが高くなります。冷凍で販売されている蜂の子の保存期限は約1年となっていますが、期限内でも食べられなくなる可能性があります。1回の調理に必要な単位に小分けすると、その時に不要な分を解凍しませんので新鮮さは失われません。50g~100gほどの単位で小分けして、量に合ったビニール袋に入れて、できるだけ空気が入らないようにして輪ゴムで止めておくといいでしょう。しっかりと保存した場合でも約1年が保存期限となりますが、家族構成に適したサイズのものを選んで、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

解凍せずに使う

冷凍した蜂の子は、解凍せずに調理します。冷凍保存する際、蜂の子の細胞内の水分が凍り膨張しますので、細胞膜が破壊されてしまいます。そのため、解凍した時に細胞内の水分が流れ出し、栄養や旨味まで流れ出てしまいます。解凍せずに調理すると、蜂の子の巣分や栄養をすべて摂ることができます。煮物にする場合は、煮汁の中に蜂の子の栄養や水分の出てきますので、しっかり絡めることにより無駄にすることはありません。炒め物の場合は、手早く蜂の子の表面に火を通すことで栄養や水分を蜂の子の中に閉じ込めます。
炒め物や素揚げの際の油のはねも、冷凍庫から出して直ぐであれば気になるほどではありません。表面に水分が多少ある場合はキッチンペーパーで水分を拭き取るといいでしょう。

冷凍すると蜂の子は長く保存できますが、できるだけ早く食べることが大切です。適した調理をすると、獲れたての蜂の子に劣らずおいしく食べられます。