蜂の子の糖尿病予防効果とは
蜂の子には糖質の代謝に効果のあるビタミンやミネラル成分が含まれています。血糖値をコントロールする働きがあり、生活習慣の乱れから起こる2型糖尿病の予防に効果があると言われます。今回は、糖尿病の予防に効果のあるビタミンB2やビオチン、マグネシウムなどの成分についてご説明します。
糖代謝を促進するビタミンB2
ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれ、三大栄養素の代謝を促進してエネルギーに変換する働きがあります。「発育のビタミン」「美容のビタミン」などとも呼ばれ、健康な肌や髪などを作ってくれます。水溶性のビタミンで、多く摂りすぎても尿と一緒に排泄されます。納豆などに多く含まれ、脂質や糖の代謝を促進し、動脈硬化や高血圧、心臓病、糖尿病などの生活習慣病の予防や改善に効果があります。糖尿病はインスリンの分泌低下による糖代謝の不良から生じる血糖値の上昇です。ビタミンB2を摂取することにより糖代謝は促進されますので、糖尿病の予防に効果があります。
高血糖改善効果のビオチン
ビオチンはビタミンBの一種で、三大栄養素の代謝に補酵素として働いています。アミノ酸からブドウ糖を作る過程だけではなく、ブドウ糖が代謝されて生じた乳酸からブドウ糖を再生する過程でも補酵素として働き、血糖値を調整し、高血糖改善に効果があるという報告があります。
血糖値低減効果のマグネシウム
マグネシウムは、体内でカルシウムやリンと結合して骨を作るとともに約300種類の酵素の働きを助け、三大栄養素の代謝を促進しています。とくに、糖のエネルギーへの変換に大きな役割を果たしています。通常の食生活で不足することは少ないミネラルですが、睡眠不足や運動不足、ストレス、過度の飲酒などがあるとマグネシウムが不足することがあります。血圧上昇、動脈硬化、心筋梗塞など様々な疾患の原因となります。多少多く摂りすぎても汗や尿と一緒に排泄されますので、食事からも適切に摂取することが大切なミネラルです。マグネシウムを充分に補給すると、善玉コレステロールが増加し、血糖値の低下にも効果があり、糖尿病の予防・改善に有効という報告もあります。
蜂の子には糖尿病にも効果のある成分が豊富に含まれています。普段の食事に蜂の子を取り入れることも有効ですが、食事全体の栄養バランスを見直すことも大切です。